アメリカの個人情報
◎アメリカの個人情報
アメリカに個人情報は、クレジットヒストリー(支払い履歴)とクレジットスコアによって構成されていますが、クレジットやローンはもちろん、生活をも大きく左右すると言われています。クレジットやローンにおいては限度額や金利に、部屋の賃貸や就職活動にも影響を与えると言うのです。アメリカにおいて、クレジットヒストリーは、信頼度を判定する上でとても重要視されているのです。つまり、クレジットカードを持っていない人は信用してもらえないということです。クレジットスコアが低いと信用してもらえず金利が高くなる、現金では部屋を借りることもできない、就職活動にも影響する…。アメリカの個人情報機関は大手3社、スコアリングシステムはフェア・アイザックが使用されています。ちなみに日本には、全国銀行個人信用情報センター、株式会社シー・アイ・シー、日本信用情報機構などが大手とされています。
◎プライムとサブプライム
アメリカでは、クレジットヒストリーとクレジットスコアによって信用力を判断しますが、信用力の高い人をプライム層、信用力の低い人をサブプライムと言い、経済破綻をもたらしたサブプライムローン問題は、まさに信用力の低いサブプライム層のローン破綻がもたらしたものです。アメリカの経験から、クレジットヒストリーとクレジットスコアが表す信頼度には信憑性があると言えるでしょう。
◎返済能力の重要性
アメリカのクレジットスコアは、年収や資産より、返済能力が重視されているようです。まずは、クレジットカードを持つことです。そして次に、使わなければなりません。そして、問題なく完済するのです。この実績が、さらに返済能力ありと見なされることになるでしょう。持っているだけではダメ。使って完済しなければ。日本においても同じ考えはありますが、アメリカほど重要視されていないでしょう。
◎クレジットヒストリーとクレジットスコアの重要性
アメリカは、移民の多い国です。現金だけでは信用できないのでしょう。そこで現金に代わる判定基準としてクレジットヒストリーに目を付けたわけです。借りる、返済するといった、今では当たり前のしくみですが、クレジットやローンの始まりの頃は、どれだけの問題を抱えていたか…。サブプライムローンによる経済破綻で、クレジットヒストリーとクレジットスコアの重要性が再認識されたのではないでしょうか。人類は、物々交換で始まり、お金を使うようになった…。そして今、クレジットカードを遣いこなしているのです。